「ラディウス」がどこで見れるかをご紹介しています。
主要動画配信サービスの配信状況やどこで観るのが一番安いのか、目的別のおすすめも解説しています。
また映画の関連情報として、あらすじや作品の魅力、どんな人におすすめなのかも解説しています。
この記事を読むことで「ラディウス」について知ることができるので、観るきっかけになれば嬉しいです。
目次
ラディウス映画考察|どこで見れる?概要
▶主要動画配信サービス一覧

サービス | 月額料金 | 特徴 | 無料トライアル | 配信状況 |
---|---|---|---|---|
Amazon Prime Video | 月額600円(プライム会費として) | 動画見放題に加え、配送特典・Music/Reading 等の会員特典を一括で享受。 | 30日間(一般)を公式で案内 | 〇 |
U-NEXT | 月額2,189円 | 見放題+雑誌読み放題+毎月1,200pt付与(新作レンタル等に利用可) | 31日間 | 〇 |
Hulu | 月額1,026円(iTunesは1,050円) | 日テレ系など国内作品や海外ドラマの見放題中心(都度課金を除く) | 公式の無料トライアルは終了(不定期の提携キャンペーン除く) | ✖ |
Lemino(プレミアム) | 月額990円(アプリ課金は1,100円の案内あり) | 無料プランあり/プレミアムで見放題拡張・DL可、独占やスポーツも。 | 初回31日間 | ✖ |
ABEMA | ABEMAプレミアム:1,080円/広告つきプレミアム:580円。 | ニュース・スポーツ・アニメのライブ/見逃しに強み。プレミアムで機能拡張。 | 無料トライアル終了(2024年7月終了の案内) | ✖ |
Disney+ | スタンダード:1,140円/プレミアム:1,520円 | ディズニー/ピクサー/マーベル/スター・ウォーズ/ナショジオ/STAR。 | なし(公式ヘルプに明記) | ▲ |
Netflix | 広告つき:890円/スタンダード:1,590円/プレミアム:2,290円 | オリジナルが充実。プランで画質・同時視聴数が異なる。 | なし(公式ヘルプに明記) | ▲ |
DMM TV(DMMプレミアム) | 月額550円 | アニメに特化しつつ総合見放題。DMM各種特典やポイント連携も。 | 初回14日間 | 〇 |
WOWOWオンデマンド | 月額2,530円 | 映画・ドラマ・音楽・スポーツを放送/配信で視聴(PPV一部除く) | なし(無料トライアルの案内なし) | ✖ |
▶用途別おすすめ動画配信サービス

どこで観るのが最安なのか?家族と一緒に観るならどこがいいのか?など目的別や用途別でおすすめのサービスをご紹介します。
➀Amazon Prime Video|コスパ重視(実質安くて幅広い)
「できるだけ安く、ラインナップも広く」ならまず候補に上がるのがAmazon Prime Video。映画・ドラマ・アニメ・バラエティの見放題カタログに加え、必要な時だけ新作をレンタル/購入できる柔軟さが魅力です。さらに“プライム会員の特典群(配送・音楽・本の一部読み放題など)”がひとつの会費でまとめて使えるので、動画以外も使う人ほど実質コスパが高くなるのが強み。検索・ランキング・レコメンドが見やすく、初心者でも迷いにくいUIです。
はじめやすいポイント
- スマホ/タブレット/PC/Fire TV/主要テレビに対応、オフライン再生も可。
- 作品ページで「見放題」と「有料レンタル/チャンネル作品」が明確に分かれ、課金の押し間違いを防ぎやすい。
- 気になる作品はウォッチリストへ。後でセール価格や見放題入りをチェックしやすくなります。
コスパをさらに上げるコツ
- 見放題中心で回し、本当に今観たい新作だけレンタルに回す。
- 追加料金の“Prime Videoチャンネル”は、観たい作品がある期間だけ付け外しする。
- 家族で使うならプロフィールを分け、視聴履歴を混ぜずにレコメンド精度を保つ。
- 大型セール期は、レンタルの割引やポイント還元が出ないか要チェック。
「とりあえず迷ったらこれ」で通用する総合力。動画だけの単体サービスより、“日常の買い物+音楽+読書+動画”をワンパッケージで使いたい人ほど満足度が高くなります。
②DMM TV|初回の入りやすさ(気軽にお試しが可能)
「まずは気軽に試してみたい」に応える導線がわかりやすいのがDMM TV。登録~視聴までが数分で完結し、アプリのUIも直感的です。はじめての人はDMMアカウント作成 → 支払い方法登録 → アプリにログインの3ステップでOK。トップには“今話題”“最近追加”“特集”が並び、検索欄は作品名/キャスト/スタッフ/キーワードに対応。気になった作品はマイリストに入れておけば、ホームがあなた向けに最適化されていきます。
お試し期間の活用ポイント
- まず見たい作品を5~10本マイリストへ。ホームのレコメンド精度が上がります。
- ダウンロード再生をオンにし、移動中でも通信量を気にせず視聴。画質は端末に合わせて自動/固定を選択。
- シリーズ物は**「次のエピソード自動再生」**をONで“ながら見”が捗る。
- 視聴予定カレンダー感覚で、通知(お気に入り・新着)を有効化。見逃しを防げます。
- 期間中に解約リマインダーを自分のカレンダーにセットしておくと安心(継続/解約の判断がしやすい)。
初心者がつまずきにくい理由
- アニメ中心の整理されたカテゴリと、DMMならではの特集バナーで迷いにくい。
- 再生UIが軽快で、続きからの視聴復帰もワンタップ。
- 同じDMMアカウントでポイント施策や他サービスと連携でき、キャンペーン時は実質負担が下がりやすい。
まずは“お試し”で操作感とカタログの相性を確認し、観たいシリーズが複数見つかったら本格利用へ。「サクッと始めて、すぐ観られる」導線と、日常使いしやすい軽さが、DMM TVを初めてのVODにも勧めやすい理由です。
③U-NEXT|最新映画・メジャータイトルを手堅く観たい人
「劇場作品の配信をなるべく早く、安心の公式ルートで観たい」ならU-NEXTが本命候補。見放題の膨大なカタログに加えて、新作映画のレンタル(都度課金)導線が強いのが最大の魅力です。作品ページの並びがわかりやすく、劇場公開→配信開始の切り替わりがあった際も検索から最短2~3タップでレンタルまで到達。見放題とレンタルの区別も明確なので、課金の押し間違いを防ぎやすいつくりになっています。
さらに毎月付与されるポイントを“新作レンタルに充てられる”ため、話題作を計画的に押さえやすいのも強み。洋画・邦画・アニメ映画・ドキュメンタリーまでメジャータイトルの網羅性が高く、特集ページや関連作の横断導線で“次に観るべき1本”がすぐ決まります。
初めてでも失敗しない使い方
- まず作品名を検索→作品ページで「見放題/レンタル」表示を確認→レンタルの場合は再生期限・視聴期限(例:30日以内に再生、再生開始後○時間など)をチェック。
- 気になる作品はマイリストへ。新着や関連作のレコメンド精度が上がります。
- 通勤・通学時はダウンロード(画質は端末に合わせて設定)。回線状況に左右されず快適。
- 家族で使うならプロフィール分けで視聴履歴・年齢制限を管理。
- 画質にこだわる人は、対応タイトルで4K/HDR・高音質を選べば“映画館寄り”の体験に(対応は作品・再生機器次第)。
早さ(新作の扱い)・導線(探しやすさ)・網羅(大作の取りこぼしにくさ)の三拍子がそろい、「最新映画を確実に押さえる」という目的に非常に強いサービスです。
④Netflix|海外ドラマ・オリジナルを楽しみたい人
世界同時配信クラスのオリジナル作品が厚く、話題の海外ドラマに最短で触れられるのがNetflixの強み。映画級の制作費で作られるシリーズが多く、一挙配信(イッキ見)と週次配信をタイトルごとに使い分けるため、あなたの視聴ペースに合わせやすいです。
UIはシンプルで、トップ10/あなたにオススメ/トレンドが並び、数本再生するだけでレコメンド精度がグッと上がるのも初心者に優しいポイント。音声・字幕の切替やイントロスキップ/次エピ自動再生/ダウンロードなど、快適に“続き”へ進める仕掛けが一通りそろっています(作品により仕様は異なります)。
はじめてでも迷わない使い方
- プロフィールを作成(家族は個別プロフィールで履歴と年齢制限を分離)。
- 気になる作品はマイリストへ—トップ画面があなた向けに最適化。
- まずは予告(プレビュー)で雰囲気をチェック→1話を再生。合わなければすぐ別作品へ。
- 通勤・通学はダウンロードでオフライン視聴、家では大画面で続きから。
満足度を上げるコツ
- 3〜5本を“途中まででも”試すと、以降のおすすめ精度が急上昇。
- オーディオ(吹替/英語)×字幕の組合せを変えて視聴しやすい設定を見つける。
- 視聴途中が増えたら「視聴を続ける」から整理し、次に観る一本を常に決めておく。
- 公開直後のオリジナル新作はSNSでも話題になりやすく、情報を追いながら観ると楽しさが倍増。
「海外ドラマで失敗したくない」「話題作を最短で追いたい」人に向く、作品力×操作の快適さ×レコメンドがそろった定番サービスです。
➄Hulu|国内ドラマ・バラエティを安定して楽しみたい人
地上波連動の強さが光るのがHulu。とくに国内ドラマやバラエティは、テレビ放送と連動した見逃し補完やスピンオフ/完全版、配信限定のオリジナル企画まで横断して追いやすいのが魅力です。作品ページはシリーズ一覧→シーズン→エピソードの順に整理され、続きからの自動再生やマイリスト運用も直感的。ニュースやスポーツなどが流れるライブTV枠もあり(番組により対象外あり)、リアルタイムに近い視聴体験もできます。
押さえたいコツ
- 新作期は関連特集からキャスト・スタッフ軸で横断すると、派生番組やトーク特番にも出会いやすい。
- バラエティは“完全版/未公開映像”タグをチェック。テレビでは流れない追加尺で満足度が上がります。
「放送とネットをまたいで、国内作品を漏れなく楽しみたい」人に、Huluは導線のわかりやすさ×ラインアップの手堅さで応えてくれます。
⑥Disney+|子ども向け(家族同時視聴も想定)
ディズニー/ピクサー/マーベル/スター・ウォーズに加え、動物や宇宙を学べるナショジオ系も揃うので、安心して見せられて、家族みんなで楽しめるのがDisney+の最大の強み。キッズプロフィールを作れば、年齢レーティングに応じた作品だけが表示され、検索結果やおすすめも子ども向けに最適化。
大人用プロフィールにはPINロックをかけられるため、誤再生を防げます。旅行や帰省前にダウンロードしておけばオフラインでも視聴でき、回線やギガ不足の心配も減ります。対応作品では吹替/字幕の切り替えや音声言語が豊富で、英語音声+日本語字幕など“おうち英語”にも使いやすいのも◎。また、家族でそれぞれプロフィールを分ければ視聴履歴とおすすめが混ざらず、親はドラマ、子どもはアニメといった同時利用でも迷いません(※同時視聴台数はプランにより異なるため最新の公式表記を確認)。
こんな家庭におすすめ
- 小さな子には“安心レーベル”中心で見せたい
- 兄弟それぞれ好みが違い、同時視聴の機会が多い
- 週末は家族でシリーズ一挙視聴、平日は短編やピクサーのスピンオフでサクッと
ラインナップの安心感と、親子で使いやすい設計が両立。まずはキッズプロフィールを用意し、「お気に入り作品をマイリスト化→ダウンロードで準備」という流れから始めるとスムーズです。
⑦WOWOWオンデマンド|ライブ・リアルタイム番組
テレビの“いま”をそのまま配信で追いたい人に強いのがWOWOWオンデマンド。衛星放送の放送連動を軸に、話題の最新映画のプレミア放送、世界レベルのスポーツ(テニス、ボクシング、ゴルフ、サッカー ほか)、音楽ライブやステージまでをライブ配信+見逃し配信でカバーします。番組ページは放送開始時刻/配信予定が明快で、気になるタイトルはマイリスト登録→通知をONにしておけば、開始直前の見逃しを防止。放送と配信がセットのため、“どこで観られる?”の迷いが少ないのが魅力です。
ライブ視聴を快適にするコツ
- 大型イベントは開始前に視聴テスト(回線・再生端末の確認)
- 予定が読めない日は見逃し配信の視聴期限を先にチェック
- 連続視聴する映画日は関連作の特集ページから一気にマイリスト化
- スポーツは競技別フォローで日程を把握(時間変更・延長に備える)
権利や編成の都合で配信対象外/時間変更が起こる場合があるため、番組詳細の最新表記が最優先。録画ではなく配信視聴が前提のため、“生”に近い臨場感を場所を選ばず楽しみたい人――週末のプレミア映画を逃したくない人、世界のスポーツをリアルタイムで追いたい人に、WOWOWオンデマンドは頼れる選択肢です。
ラディウス映画考察|どこで見れる?関連情報
▶概要

項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | (r)adius/ラディウス(2017年/カナダ) 。原題:Radius |
作者 | 監督・脚本:カロリーヌ・ラブレシュ/スティーヴ・レオナール(共同脚本・共同監督) |
ジャンル | SF/ミステリー/スリラー |
主演俳優 | ディエゴ・クラッテンホフ、シャーロット・サリヴァン、ブレット・ドナヒュー |
配信プラットホーム | U-NEXT(見放題)/Amazon Prime Video(見放題・レンタル・購入)/Apple TV(レンタル・購入)など。※配信は変動します |
製作会社 | EMA Films/Peripatetic Pictures/Title Media。カナダ配給:Filmoption International |
▶あらすじ

薄暗い路肩で目を覚ました男リアムは、直前に起きた交通事故の衝撃で記憶を失っていた。助けを求めて近くの町へふらつきながら向かうが、彼の目に飛び込んできたのは人影ではなく、通りや店の前に倒れ伏す住民たちの死体。
顔は血の気を失い、瞳は不気味に白く濁っている。疫病か毒ガスか——恐怖に駆られたリアムが声をかけた通行人も、彼に近づいた途端に崩れ落ちて命を落としてしまう。やがて彼は“自分の半径数メートル以内に入った者が即死する”という、説明不能の現象に巻き込まれているのではないかと疑い始める。
そんな中、唯一リアムの近くにいても死なない謎の女性ジェーンが現れる。彼女もまた事故以来の記憶を失っており、二人は互いを鍵として過去を掘り起こす旅に出る。
なぜ二人だけが生きているのか、現象はどこから始まったのか——点と点がつながるたび、彼らの素性と関係性、そしてこの“半径”の本当の意味が冷酷な輪郭を露わにしていく。時間が経つほど被害は広がり、二人は“誰も殺さずに真実へ辿り着く”という不可能に近い選択を迫られる。
▶作品の魅力

➀“近づけば死ぬ”一撃必殺の高コンセプト
本作最大の魅力は、主人公の“半径数メートル以内に入ると周囲が即死する”という冷酷なルール設計です。ゾンビや怪物が不要でも、日常の風景が一瞬でホラーへ反転。誰かを助けたい善意すら危険に変換され、移動・会話・視線の交差といった些細なアクションが全てサスペンスの起点になります。観客は主人公と同じく「どう動けば誰も死なないか」を常に計算させられ、鑑賞中ずっと緊張が切れません。
②“唯一近づける二人”が生む親密さと疑念
彼の近くにいても死なない謎の女性ジェーンの存在は、単なる相棒ではなく“呪いの例外”として物語を駆動します。互いに記憶喪失であるがゆえに、信頼と不信の振り幅が大きく、会話の一言や視線の揺れが物語の意味を更新。距離を詰められるのは彼女だけという設定が、二人の関係性に必然的な親密さと危うさを同居させ、ラブロマンスでもバディものでもない独特の化学反応を生みます。
③断片回想×手掛かり回収のミステリー構築
物語は、事故以降の空白を埋める“断片の回収”として進行します。財布の中身、立ち寄った場所、些細な証拠——それぞれのピースが過去の自分像と現在の“半径”現象をつなぎ、観客の仮説が何度も更新されます。説明のための長台詞に依存せず、行動や小道具の機能で示すため、推理の手触りが生々しい。真相に近づくほど、登場人物の倫理と感情が痛みを帯び、スリラーの緊張とドラマの厚みが同時に高まります。
④“少ないもので怖くする”インディーならではの美学
派手なVFXや大量の群衆を使わず、静寂、空白、郊外の空気感で恐怖を醸成。音の抜き差しやカットの間合いが的確で、“死”の瞬間はしばしば音の消失や俯瞰の距離感で描かれます。低予算の制約を逆手に取り、観客の想像力を最大限に働かせる演出がスマート。ロケーションと光の使い方も的確で、淡々とした画面に不穏さが染み込み、物語の冷徹さとよく響き合います。
➄善意が凶器に変わる——倫理的サスペンスの切れ味
“近づく=死”というルールは、助ける・触れる・抱きしめるといった人間的な行為を禁じます。救急の通報すら危険で、主人公は“関わらないことが最善”という非情な選択を迫られる。そこに“唯一の例外”が現れ、二人は誰も殺さずに真実へ辿り着く方法を模索。快楽的なキルではなく、“殺してしまうかもしれない”という恐れが緊張の核にあり、観客は最後まで倫理の重さと向き合うことになります。
▶どんな人におすすめ?

➀高コンセプトSF/スリラーの“発想勝ち”が好きな人
複雑な世界設定や専門用語を要せず、たった一つの条件が全編を牽引します。導入5分で作品のルールが理解でき、以後は“どう切り抜けるか”のアイデア勝負。物語の駆動力がクリアなので、疲れている夜でも没入しやすい。『CUBE』『タイム・クライムス』のような、少ない要素で最大の緊張を生むタイプの映画が刺さる人には特に相性抜群です。
②インディー系の節度ある演出と余白を味わいたい人
派手な爆発やゴア描写で驚かすのではなく、カメラ位置や音のコントロールで不安を醸成。説明は必要最低限に抑え、観客に推理させる態度が一貫しています。過剰な泣かせや説教もなく、クールなトーンで緊張を積み上げるため、静かな恐怖や余韻を好む人に向いています。予算の少なさを“狭い設計の巧さ”に置き換える完成度も見どころです。
③二人芝居の化学反応や関係ドラマを重視する人
“例外として近づける”ジェーンの存在が、関係性の重みを劇的に増幅します。寄る・離れる、触れる・触れない——距離の操作がそのまま感情の振幅となり、些細な仕草が物語の転換点に。恋愛に寄りすぎず、相棒物にも寄りすぎない“間”のドラマが味わえるので、会話劇や心理の揺れに価値を置く人におすすめです。
④過度な流血が苦手でもスリラーを楽しみたい人
テーマはハードでも、描写は節度があり、恐怖の多くは“起きてしまう”事実とその余白から生まれます。直接的なゴアに頼らず、状況の残酷さを想像させる設計のため、映像的刺激に不安がある人でも挑戦しやすいライン。緊張の主体が心理と選択の重さに置かれているため、怖さと見やすさのバランスが良好です。
➄ネタバレ厳禁の“真相更新型”が好きな人
断片の回収と視点の組み替えで、観客の解釈が段階的に上書きされます。初見の驚きを最大化するタイプなので、事前情報は最小が吉。鑑賞後は散りばめられた手掛かりを振り返る“二周目の楽しみ”もあり、考察好き・伏線好きの欲求を満たしてくれます。短尺ながら、発見の密度が高くリプレイ性のある作りです。
▶ラディウス映画考察|どこで見れる?まとめ

『ラディウス』は、“近づけば死ぬ”という冷酷無比のルールで日常を壊し、倫理と関係性を同時に揺さぶるスマートなスリラーです。
大仰な世界観説明を省き、映像と言葉のミニマルな積み上げで観客に推理を委ねる姿勢が心地よく、インディーならではの節度が恐怖を研ぎ澄ませます。
とりわけ“唯一近づける”二人のドラマは、サスペンスの駆動力であると同時に、物語の情感の核。助けたいのに助けられない、触れたいのに触れられない——人間の根源的な欲求を禁じる設定が、善意と責任をめぐる重い問いへ観客を誘います。
断片回想と手掛かり回収のテンポもよく、謎解きの快感と感情の痛みが一体化。派手さより“賢さ”で攻める一編として、静かな緊張と余韻を求める大人の映画ファンに強く推したい良作です。